曹洞宗 東海管区 教化センター(禅センター)

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たのしみ法話
たのしみ法話

仏道を行ずる []

愛知 観音寺 副住職 二村彰裕 師

先日のことです。引越しをしたお檀家さんのところへ法事に伺うことになりました。その引っ越し先は、私の全く知らない所では無かったので、すぐにおおよその見当はつきました。それでも、ご主人から電話で道を伺って、自分でも地図で確認して、「まあ、大丈夫だろう」と思って出かけました。
聞いた通りの道に沿って、途中までは順調に来たのですが、近くまで来たところで肝心のお檀家さんの家がわからなくなってしまいました。区画整理があっったんでしょうか、新しい家が何軒か並んで立っていたのです。「多分この家だと思うんだけど」と思いながら、一軒の家の前でしばらくソワソワとしていると、隣の家から見慣れたお顔が出て来ました。私は間違えて一軒隣のお家へお邪魔してしまうところでした。
頭では分かっているつもりでも、実際にやってみると難しい。皆さんも一度はこういった経験があるのではないでしょうか。教わった通りの道を行く、このこと自体はそんなに難しいことではないはずです。しかし、やってみるとなかなかできない。これはお釈迦様の教えを実際に行う事とよく似ていると思います。
「悪いことをしないで、善いことをする。」お釈迦様の教えとはとても分かり易い教えです。嘘をつかない、人を傷つけることを言わない、やさしい言葉をかける、困った人を助ける。どれも小さな子供でも理解できることです。しかし、それを行うこと、実践する事はとても難しいことです。
お釈迦様の教えを実践することを、仏の道を行くと書いて「仏道を行ずる」と言います。お釈迦様がお示しになった道を、正しく歩んでいきたいものです。

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