曹洞宗 東海管区 教化センター(禅センター)

曹洞宗 東海管区 教化センター(禅センター)
たのしみ法話
たのしみ法話

子どもとお寺 []

静岡 林泉寺 住職 土井佑禅 老師 

四月八日は、お釈迦様の誕生日です。お釈迦様は御誕生されると同時に右手で天を指し左手で地を指して、「天上天下唯我独尊」と言われたと伝えられています。その心は、「宇宙が総力を挙げて、植物・動物・人間を生かしている生命の尊さに目覚めなさい」というお釈迦様の教えを象徴したものだそうです。
 この頃のニュースを見ると、子供が大変生きにくいと思います。いじめによる自殺、親による虐待死、又、子供の貧困ということも聞きます。親が子供の面倒を見ることが出来ず、まともな食事を取ることが出来るのが学校の給食だけ。一日一食で、学校が休みになるとまともな食事が取れず、瘦せる子供がいるということです・・・・。
 子供達のために何かできることはないだろうか。
 ある時スーパーマーケットの駐車場で、お坊さんの格好の私に、知らない小学生が「こんにちは」と声を掛けてきました。びっくりしましたが、思いついて「お寺で宿題をやる会があったらきてみたい?」と質問しました。「行ってみたい。」と返事が返ってきました。
 平成27年6月から『寺子屋』を始めました。小学生対象。毎週月曜日の午後3時から5時。コンセプトは、@宿題をやる。Aおやつをもらう。Bお寺で遊び、お寺に親しむ。としました。
 お寺の周辺は、小学校まで歩いて30分以上かかるので、高学年の子供は4時過ぎから一時間弱しかいられません。が、子供の時間はとっても長く、宿題を済ませ、お菓子をもらい、友達と話し、いろんな遊びをして寸暇を惜しんで時間を使います。
 もうすぐ4年になりますが、段々人数も増え、40人くらい来るようになりました。この頃は近所のご夫婦や、子供のおじいさんおばあさんに頼りにされるようになりました。うれしく思います。
 先日、檀家さんの若い娘さんが鬱病で自殺をしてしまいました。
 棚経や、お墓参りの時よくお話をしました。病気がよくなったと聞いていたので、びっくりしました。もっと親しくお話をしていれば止める機会もあったのではと悔しく思いました。
 娘さんの死に会って、よりいそう今ご縁を頂いて寺子屋に来ている子供に、寺子屋がなんでも話せる場所・居場所・避難所になり、命を守れるようお手伝いができたらと思います。長く寺子屋を続けたいと思います。

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