曹洞宗 東海管区 教化センター(禅センター)

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たのしみ法話
たのしみ法話

四季と人生 []

愛知 龍洞院 住職 渡津法晃 老師 

 寒さ厳しく春の訪れが待ちどおしい今日この頃ですが、春夏秋冬の四季を、人の一生に当てはめてみると、さしずめ春は幼少年から青春期とよばれる頃であり、人生の希望に燃えて躍動する時代です。
 夏は成年期といいましょうか、油ののりきった時代です。そして秋、初老でありますが熟年ともいわれるように、真剣に取り組んできた仕事や家庭生活、そして社会的評価も、結論の出る時代であります。「果実の熟する」頃ともいえるでしょう。
 最後の冬、これはいうまでもなく一日のうちでいえば夕暮れであり、人生のゴールです。
 以上の四季は人種性別貧富を問わず平等に歩まなければなりません、いわば人生旅行のおきまりコースであります。
 「私は春が好きだ」「私は夏のままで」といっても止まることは許されません。「諸行無常」と、いわざるを得ないのです。
 さて、それならば私達が、何時でも、何処でも、楽しく生きていくには、どうしたらいいのでしょうか。
 それには、自分自身が主人公となって、その場その時上手に使いこなしていくことです。決して環境や時間に振り廻されて一喜一憂してはなりません。
 風吹けば吹け、雨降れば降ればで、くよくよせず、執われなく生きていくことです。
「春は花、夏ほととぎす秋の月、冬雪さえて涼しかりけり」とうたわれて、それぞれ生きる道標をしめされております。

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