曹洞宗 東海管区 教化センター(禅センター)

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たのしみ法話
たのしみ法話

笑顔の言葉 []

岐阜 吉祥寺 志比道栄 師 

コロナの流行から1年半ほど経ちましたが、皆さんはマスクの着用になれましたか?
私も始めはマスクに違和感を感じ、特にお経を唱えるときは声の出し方・息継ぎに苦労しましたが、今では大分と慣れてきました。

 欧米ではワクチンの普及とともに、マスクを着けない人が増えてきました。完全に感染が無くなったわけでもないのに、なぜだと思いますか?その理由を調べてみると諸説ありましたが、
 第一にマスクを着けていると強盗に間違われる。顔を覆うことは犯罪者と見られやすいんだそうです。
 第二に病気であるとか、トランプさんの様に弱い人間に思われるのが嫌だから。日本では年中マスクを着けていつ人を不思議に思いませんが、海外ではマスク着用者は嫌われるみたいですね。
そして第三に一番大きな理由かもしれませんが、それは相手の表情が分からないからだそうです。欧米人は日本人と違い、口元の表情口角の上げ下げで相手の喜怒哀楽・感情を多くが読み取るのだそうです。「目は口ほどにものを云う」ではありませんが、私たち日本人は割と目元の表情で相手の気持ちを察したり、意思の疎通が出来ているので、マスクを着けていても生活に困らないのだそうです。これはあくまでも諸説の中の一例です。
 目を見て相手をおもんばかる私たちかもしれませんが、やはり目だけでは相手とやりとりは出来ません。マスクを着けていても大声でのおしゃべりははばかられますが、逆にいつもよりおしとやかな口調で丁寧な言葉を使ってみるのはいかがでしょうか?
 別に特×な言葉を使おうというわけで無く、「おはよう」「行ってきます」「ただいま」「おかえり」「ありがとう」「すみません」「いただきます」おいしかった」「うれしいな」自分が感じた気持ちを素直に、いつもよりちょっと丁寧に、家族や相手に言うことが出来たら、きっとあなたや私の本当の気持ちが笑顔を一緒に伝わると思います。
 コロナが流行って何かと制限される生活の中で、私たちの気持ちも知らないうちにちょっと窮屈になっているかもしれません。
 お互いに尊びあっている時にひどい言葉や怒こり顔はありません。自分の考えや経験だけに囚われている時、イライラする時、知らず知らずに心の鬼が言葉を吐き出します。
 そんなときはマスクの下で一呼吸して、自分と相手を思いやり、優しい言葉を使いましょう。そうすれば今以上に笑顔で幸せな生活が出来ると思います。

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