曹洞宗 東海管区 教化センター(禅センター)

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たのしみ法話
たのしみ法話

孤食と人の声 []

愛知 心月齋 神戸大道 師 

先日、ラジオを聞いていましたら、名古屋大学の川合伸幸先生が「孤食と人の声」について話をされていました。
孤食とは、ひとりで食事をとること。現在では、少人数の世帯が多くなり、ひとりで食事を取ることが増えています。そんな時「味気ない」「食欲が出ない」と、思うことがあります。しかし、ひとりで食事をとるときに、人の声が聞こえてくるだけで、食事がおいしいと感じ、食べる量も、増えることがわかってきました。テレビの声、ラジオを聞きながら食べると、食事がおいしく感じる。
 時代は、大家族から核家族、単身世帯と、家族の構成が変わってきました。例えば、皆さんがよく知っている「サザエさん」は日常の、家族生活を映し出しています。漫画の世界で大家族をテーマに、三世代が円卓を、囲みながら食事をとる風景。次に登場したのが、四角い座卓を、囲みながら三世代が食事をする、ちびまるこちゃん。さらに時代が進み、机と椅子で二世代が食事をする、クレヨンしんちゃん。どの漫画も、人の声を聞きながら楽しそうに食事をする場面が、数多くあります。丸いちゃぶ台から四角い座卓、そしてイスを中心にした生活へと。
 「理想的な家庭だなぁ」と思うのは、個々で違いはあるでしょうが、それでも、それを見て、ほのぼのとしていいなぁ〜、幸せだなぁ〜と思ってしまうのです。
 そして、孤食と言われる、机と椅子で、ひとりで食事をする、そんな時代が訪れた。一人で食べる食事が、「味気ない」「食欲が出ない」ことの一つの回答として、テレビやラジオで、人の声を聞くことによって、食事が美味しく感じ、食べる量が増える。これが、生きる活力を見いだし、幸せの一助となる、きっかけになることを示したのだとわたしは思うのです。

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