曹洞宗 東海管区 教化センター(禅センター)

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たのしみ法話
たのしみ法話

自分自身を振りかえって []

岐阜 昌運寺 大手正浩 師 

早いもので、今年も5月になりました。私たちの地域では、5月になりますと田植えが始まります。季節が過ぎ実りの秋が来ると、私はいつも「実るほど頭を垂れる稲穂かな」という旬を思い浮かべ、自分の戒めにしています。
 この旬は、文字通り「稲は実が熟するにつれて穂が垂れ下がる」ということを意味します。人は、ややもすると地位が高くなり、収入が多くなりますと、何だか自分が偉くなったように錯覚し、横柄な態度や行動を取りがちです。この旬はそれを戒めています。本当に偉い人は、稲穂と同じように、決して偉ぶらないで人様に接しています。住職としては、檀信徒の皆さん、職場では利用者の皆さんと接する中で、一番気を付けることは、言葉遣いです。会話が通じない、上手くコミュニケーションがとれない利用者さんがいても、横柄な態度や行動をとらず自分自身落ち着いて話を聞くように気をつけています。
 相手側が、快く思っていない場合もあります。相手の表情、感情などを察すると、自分自身、ダメだダメだと心の中で反省しています。私は、「実るはど頭を垂れる稲穂かな」という旬が大好きです。この旬は文字通り、稲は実が熟するにつれて穂が垂れ下がるということを意味します。檀信徒の方々に接する時、職場で利用者の方々に接する時も、決して偉ぶらないで、頭を低く、私は稲穂だ稲穂だと自分に言い聞かせ、自分自身が謙虚である事の大切さを思い出すようにしています。

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