曹洞宗 東海管区 教化センター(禅センター)

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たのしみ法話
たのしみ法話

食事をいただく []

愛知 福住寺 近藤規正 師 

あけましておめでとうございます。みなさまは新年を迎えいかにお過ごしでしょうか。本日は新しく何かを始めたいと思う方に向けて、すぐにでも始められる修行のお話をいたします。
みなさまは食事をいただく前に「いただきます」と言葉にされますか。私たちは食事をいただく際に「五観の偈」と呼ばれる、5つの「食」に対する姿勢についてのお言葉をお唱えいたします。まず1つは「数えきれない人々のおかげで私たちのもとに食事が届くことへ感謝をいたします」。2つ「自分の生活を顧みて、さらに自己向上を目指すためにこの食事をいただきましょう」。3つ「食に対して貪り、怒り、不満などを持たないように心がけましょう」。4つ「食事は命を支えるもので、おいしい、まずい、好き嫌いといった心からは離れるようにしましょう」。5つ「生命に感謝し、自他の向上を願い、今この食事をいただきます」。

永平寺を開かれた道元禅師さまも、特に「食事」を重要視しており「典座教訓」や「赴粥飯法」などの食に対する書物をお書きになりました。また修行道場では日々の生活すべてが修行でありますが、「僧堂」と呼ばれる特に修行において重要な場所で食事をいただくことも、いかに真剣に食と向き合うか、その姿勢が伺えますし、「食事」も一つの修行と呼べることが分かります。
みなさまは食事をどのようにいただかれますか。毎日いただくからこそ、その大切さを忘れがちになります。しかし今一度目の前に運ばれる大切ないのちをいただくことについて考え、「食事」という一つの修行を私たちとともに実践していきましょう。

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