曹洞宗 東海管区 教化センター(禅センター)

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たのしみ法話
たのしみ法話

も・み・じ掃除 [1794 H26年12月22日〜12月31日]

岐阜県 正宗寺 住職 原田太石 老師

 今年も残すところ、あと僅かとなりました。皆様にとって平成26年はどのような一年でありましたでしょうか。師走といえば大掃除です。普段は行き届かない場所なども掃除され、新しい年を迎えられるご家庭もおありでしょう。私は大掃除をするたび、日々の積み重ねこそが何よりも大切だと思い知らされ、反省するばかりです。
 さて、わが家の子どもたちが通う小学校では、「もくもくと、見つけながら、時間いっぱい」掃除することが、児童たちの努力目標の一つに掲げられています。それぞれの頭文字をとって「もみじ掃除」と呼ばれています。
 一つめの「もくもく掃除」というのは、ひたすら徹してやることです。掃除は、禅寺においてもとても大切な修行といわれています。昔お世話になった修行道場では、
「雑巾がけをするときは、私たち自身が雑巾になりきれ」
と指導された覚えがあります。
 二つめの「見つけ掃除」とは気づく努力をすることです。ただ漠然とやるのではなく、目の行き届きにくい場所にまで意識を働かせ、きれいにしましょうということです。
 三つめの「時間いっぱい掃除」は、終わっていないところを手伝ったり、与えられた時間をしっかり使い切ろうとすることです。
 こうして何年間も真剣に掃除に取り組んだ子どもたちを見ておりますと、知らないうちに生きる力が備わってきます。物事を最後まできちんとやり抜くこともできるようになります。さらには自分への自信と、人様からの信頼も生まれてきます。
 仏教とは、仏さまの教えであると同事に、仏様になるための教えでもありますが、「もみじ掃除」の実践により、子どもたちも仏さまのお姿へと導かれているのです。

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