曹洞宗 東海管区 教化センター(禅センター)

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たのしみ法話
たのしみ法話

お経をよむことについて []

愛知 妙淵寺 徒弟 森川雄基 師 

 皆様こんにちは、皆様にお経を読むことの意義についてお話ししたいと思います。
 皆様は、どうして「お経を読むことが必要」と思いますか?私たち僧侶は、修行として、また仏様の功徳を称賛してお経をおとなえしているのですが、これにはどのような意味があるかについてお話ししたいと思います。
 お経のルーツは古代のインド、お釈迦様が涅槃の後に、お弟子様がたが中心となり、「私はこのように聞いております。」という教えを多くのお弟子様たちへと伝えられたものです。当時は、お師匠様からお弟子様へ、そして次のお弟子様へと言葉伝いで教えが伝えられたようでした。その後書物に書かれたお経が登場し、今日われわれが見るお経のスタイルができました。
我が国に置きましても、1300年以上の昔、奈良時代の頃から日本語には言葉に力があり、霊が宿っていると考えていました。私たちの祖先は口から発せられる言葉というものを大切にしてきた歴史があります。
昔から、冠婚葬祭などのおめでたい時や、不幸が起きた時に祈をささげていましたが、その中でもお経の持つ不思議な力に多くの人々が信仰をしていました。例をあげますと、亡くなられた方が無事にあの世に旅立つことができますように、よくないことが続くこの不幸を取り除いてほしい、などといった希望や願望をかなえて頂くために祈りを込めてお経をおとなえされていました。このお経に秘められている不思議な功徳を信じ、その中に安心感を求め、誠意をもって唱えられたのではないでしょうか?そして、お経から発せられる一つ一つの声の中に不思議な力が宿り、心の安心へと導いていったと思われます。
お経はお釈迦様が説かれた書物として発展しましたが、僧侶を導く真実の教え、目に見えない力を秘めたものにとどまらず、多くの信者に支えられ、こんにちに至っております。また、仏様に敬意を表す文言として、こんにちに至るまでおおくの人が大切にされてこられましたが、それはお経が仏様と私たちをつなぎ、お経を声に出して発している私たちが宗教的コミュニケーションを行っているといえるのではないのでしょうか。
皆様方も、誠意をもってお経をおとなえされ、仏様のご加護があることを願っております。

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