釣月耕雲
西来祖道我伝東 西来の祖道われ東に伝ふ
釣月耕雲慕古風 月を釣り雲を耕し古風を慕ふ
世俗紅塵飛不到 世俗の紅塵飛べども到らず
深山雪夜草菴中 深山雪夜 草庵の中
先日、釣りを大の趣味としていたお檀家さんが亡くなられました。
ご葬儀の打ち合わせをする中で、是非とも戒名に主人の、父の好きだった釣りの「釣」の
一文字を入れて欲しいとのお願いが、ご家族からありました。
頭に浮かぶのは冒頭の曹洞宗大本山永平寺を開かれた道元禅師の句です。
インドから伝来した仏祖(お釈迦様)の教えを日本に伝えていきたい
雄大な自然の中、ありのままの世界の中、古き良きを伝えていきたい
俗世間のちりやほこりが飛んできてもここに到ることはない
深山の雪の夜の庵にて
釣りを生業とするならば月夜にまで釣りに励み、田畑を耕すならば雲を突き出た山の上まで耕す
私も皆様も一度きりの人生
出来そうのない事でも出来ると信じて努力する前向きな気持ちで、日々を大切により真剣に生きようと、故人様の戒名を考えながら思わさせていただきました。
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