曹洞宗 東海管区 教化センター(禅センター)

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たのしみ法話
たのしみ法話

共に助け合う []

愛知 平勝寺 住職 佐藤一道 老師 

今年も日本各地で地震や火山噴火など自然災害が起きました。台風も襲ってきました。国や県から派遣された救援隊が、必死に復旧作業をする姿に敬意を表します。
9月下旬に襲った大型台風は、私が住んでいる地域にも被害をもたらしました。木が倒れ、通行出来なくなりました。大雨が山の斜面を浸食し、土砂崩れを起こしました。強い風が電線や電話線を引きちぎり、停電になり電話も通じなくなりました。
被害をできるだけ抑えるために、自分でできることは台風前に準備しておきました。
台風のさなかに停電となり、すべての電化製品が使えなくなりました。懐中電灯やロウソクを用意しておいたので、明かりは確保できました。しかし、冷蔵庫や電気炊飯器の電気を確保することは自分の力ではできません。
翌日、足の踏み場もないほど散らばった枝葉を片付けていました。
夕方まで外仕事をしていました。その時、近所の人が声をかけてきました。「朝から何を食べているの?」「ご飯が炊けないので、パンを食べている」と答えました。その人は「うちはガス釜なので、ご飯が炊ける。今から近所に配るから、お寺にも持っていくね」と言いました。私は合掌し、心から感謝しました。
地域防災では、みずから守る「自助」、近所が助け合う「共助」、国や県などによる「公助」があります。
仏教でいう布施行は近所が助け合う「共助」と同じです。身近なことから私も布施行を実践したいと思います。

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