曹洞宗 東海管区 教化センター(禅センター)

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たのしみ法話
たのしみ法話

仏さまからいただく []

静岡 清心寺 住職 青島孝英 老師 

お仏壇に花やご飯を供え、手を合わせる。そして一日の無事をお願いして今日の仕事にとりかかる。そんな朝を迎える方も多いことでしょう。
先日、お参り先のお宅で仏壇のお花の向きについて聞かれることがありました。その方は「仏さまからきれいに見えるのと、私たちがみてきれいに見えるのとではどちらがいいのだろう?」と困っておりました。
私は、「どうぞご自分がきれいだと感じるよう、つまり私たちの方に向けて飾ってあげてください。」とお答えしました。
お花で飾られた仏さまに向かい手を合わせたとき、あなたは清々しい気持ちでいることに気付くはずです。あなたが仏さまを想うのと同じように、きっと仏さまも、あなたのことを想って下さっているのですよ…と、お話をさせていただいたところ、その方はにっこりと微笑んでくれました。
またお花に限らず、いただいたものをお仏壇にお供えした経験がある方もいることでしょう。
私は幼い頃、成績表をお供えしたことがありました。そのとき私は成績のいい悪いに関わらず、仏さまが受け入れてくれているという気持ちになれたものです。今になって思い返すと、成績表をお供えするというのは、無事に一年を過ごすことができ、これまでの成長に感謝をするといった意味があったのでしょう。些細なことではありますが、仏さまを身近に感じることができる時間でした。
 親の身になり振り返ってみますと、子供の成績が悩みの種と感じることもあるかと思います。しかし、お子さんが成績表を貰って来たら、まず一緒にお仏壇に向かっていただきたいのです。そしてお子さんにこう言ってあげてください。
「この節目の日を一緒に迎えることができてありがとう」と。
こうして一緒に過ごせる時間が何よりのいただきものなのだから。

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