曹洞宗 東海管区 教化センター(禅センター)

曹洞宗 東海管区 教化センター(禅センター)
たのしみ法話
たのしみ法話

お遍路さん []

三重 玉林寺 住職 武内秀道 老師

先日ですが、お遍路さんに行って参りました。私のお寺は曹洞宗ですが、なぜか昔からお遍路さんに行く習慣があり、お寺主催や、個人でのお参りをされている方がたくさんおられます。私自身も2巡目で20名程の皆様と共に巡礼をさせていただいております。
 巡礼のお仲間さん達は色々な思いを持たれてご参加いただいております。ご家族の幸福を願われる方、故人の方の想いと共に冥福を祈りながらお参りをされる方、「お遍路さんは終活のひとつやなぁ」と言いながら、黄泉路への旅の下準備と一生懸命にお参りする方々、ご高齢の方が多いので、「最後まで足が持つかなぁ」と心配をされたり、いろいろな思いを一つにして、お遍路さんの旅を続けています。
 お遍路さんではご本尊様とお大師様の二か所をお参りするのですが、慣れるまでが大変な作業です。道中の階段や道のりも手伝って皆さん「ふうふう」言いながら一心にお勤めをされています。私も先達をつとめるのですが、息が途切れて大変でした。
しかしながら、このお参りを繰り返していると、いろいろな思いは保ちつつも、いつの間にかしっかりとその場所でお勤めをすることが大事になってまいります。お参りをする。事がお大師さまのお導きによりお参りをさせていただいている。と感じてまいりました。まさにご修行なのかと、仏の慈しみを感じました。自分だけでなく皆さんと共に歩んでいきたいと思います。
修行とは日々の行いの中にあるものですが、より強く感じます。修行という言葉をわかりやすく表したお経に「四弘誓願」というお唱えがございます。
たくさんの人が幸せになれるように勤める。尽きる事のない煩悩を無くす。壮大なお釈迦様の教えをしっかりと学ぶ。最上の悟りを得て仏様の身位に達する。この4つの願いを立ててしっかりと生きていく。この願いが修行に入り口になります。ちょうど今月の12月8日はお釈迦さまがおさとりを開かれた日、お釈迦さまが慈悲の心をもって安楽を与え、苦しみを除く法をお示しになり、弘法大師や曹洞宗の開祖道元禅師が誓願の下に私たちをお導きになられました。
道元禅師のお歌に「峯の色 渓の響もみなながら 我 釈迦牟尼仏の声と姿と」とあります。あらゆるところに仏を感じながら願いの下に日々勤めたいものです。

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