曹洞宗 東海管区 教化センター(禅センター)

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たのしみ法話
たのしみ法話

足ることを知る []

静岡 大江院 浅香一誠 師 

知足という言葉があります。多くを求めず足ることを知る心、いいかえるなら満足するという意味です。この知足という心に落ち着かれますと、この世の中において満足し満ち足りた生活を送ることができるようになります。また満足を得たなら感謝の心がでてきます。逆に足ることを知らない不知足の人はもっと欲しいという心、多くを求めて満たされない不満だらけの苦悩の多い生活を送るようになります。生活をしていくうえで感謝をして生活をする人と不満を言って生活する人とでは大きな違いになります。満たされない不知足の心を持たれたかたが増えたなら世の中は奪い合いが多くなり物は足りなくなり沢山の困るかたが増えることになります。知足の心を持たれたかたが増えたなら他者に心を配り分け合うようになり少しだけ余る豊かな世の中になります。これは心のありかた、持ちかたの話です。ただ心のありかた持ちかたひとつで世の中が変わります。昨今、大きな前例のない禍に見まわれ皆冷静さを失い偽りの情報に惑わされ日用品が足りなくなるということがおきました。落ち着いて考えてみたならば物は足りていました。ただ偽りの情報に惑わされ奪い合ったがために足りなくなりました。これは私たちがもっと欲しいという心を抑えきれなかったことに他なりません。このことを反省し、これで満足である、充分であるという知足の心を大切にしていかなければならないとあらためて思いました。人として奪い合うのではなく分け合うことを、もっと欲しいという心ではなくこれで充分であるという心を大切にし、おおらかで明るい生活を心がけ日々おつとめいただきたいと思います。

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