曹洞宗 東海管区 教化センター(禅センター)

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たのしみ法話
たのしみ法話

停電が教えてくれた [1783 H26年10月6日〜10月12日]

岐阜県 圓頂寺 住職 市岡宜展 老師

半年ほど前でしょうか、思いがけない大雪による倒木で送電線が切断され、私どもの住む地域で18時間ほど停電になりました。真冬の停電で妻は大変な思いで子供達の食事と入浴を済ませました。
電気が回復して数分もすればまた忘れてしまいますが、電気のすばらしさ、ありがたさもさることながら、当たり前に満たされていることのありがたさを痛感致します。かつて日没以後の照明がわずかなロウソクの明かり一つだったころ、暖を取るものは火だけだったころ、このわずかな明かりがどれほど、有り難かったことでしょう・・・
暖をくれ、明かりをくれる火は扱いによっては、身の危険にもなり得ます。私自身、先日境内を清掃し集めた落ち葉に火を付けて焼きました。ほんのわずかですがその場を離れている間に火が大きくなり、近所の皆さんに手伝って頂き、必死で消火しました。ですから先人たちは火の扱いには殊更に注意を払い、火には畏敬の念さえ持って接していたことでしょう。
 便利で快適な生活は、誰もが憧れますがローソクのわずかな明かりに照らされた家族の顔を見てまた、息遣いや鼓動までもが聞こえてくるようです。 そこにいて、一緒に生きていく仲間がいることのありがたさを停電をもって実感致しました。
 電気で満たされた暮らしも有り難いものですが。機会がありましたら、パソコンや携帯、テレビも電気も消して、一つのローソクを囲み、ご家族とくにお子様と話をしてみてはいかがでしょうか?わずかの時間ですが、節電にもなります。火の取り扱いには、十分御注意下さい。

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