曹洞宗 東海管区 教化センター(禅センター)

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たのしみ法話
たのしみ法話

手をあわせる [1817 平成27年6月1日〜6月7日]

三重 玉林寺 住職 武内秀道 老師 

手をあわせるという姿についてお話しいたします。
 私には九歳と十歳になる子供がいます。子供たちは共に、少林寺拳法を習っています。
 少林寺拳法の道場では、入る前に靴を揃えて、そして道場に向かって手をあわせて入っていきます。先生や共に習う友達にも互いに手をあわせています。これは合掌礼という作法で、心から挨拶することで、お互いに人としての尊厳を認め合うことだそうです。練習がおわり、子供達が道場を出るときにも、お互いに合掌礼をして出ていきます。そうすると、練習を見学していた私を含めた親達も言われた訳でもなく、道場や先生・子供達に向かって、子供と同じく合掌礼をして帰ります。子供達の一生懸命な姿に自然と手をあわせられたのかなと、心が温かくなりました。
 私達はよく手をあわせます。お寺や仏壇のご本尊様にあわせれば信心となり、両親にあわせれば孝養となり、お互いに手をあわせれば、和合となり、先生やお世話になる方に手をあわせれば敬愛となり、いろいろな物事に手をあわせれば、感謝となります。手をあわせると、心が穏やかになってきて、相手や物事にたいしてやさしい心が出てきます。又、憎しみの心も消えてしまいます。手をあわせると、自然に「仏の心」に近づいていくような気がします。
 インドでは右手は人間の良いところを、左手は悪いところをあらわすという観念があります。手をあわせることは、自分のありのままの姿で仏様や相手と向き合い。心を開いていることを示す尊い姿です。この姿は自分だけではなく他の人をも、ともに心清らかにする慈悲の姿ではないでしょうか。
 日々の生活でもお互いに自然と手をあわせられるよう、心がけていきたいものです。

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