曹洞宗 東海管区 教化センター(禅センター)

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たのしみ法話
たのしみ法話

布施 [1803 平成27年2月23日〜3月1日]

静岡県 松雲寺 副住職 満目大善 師

みなさんは布施という言葉から何を思うでしょうか?
多くの方は、お葬儀や法事の御礼として、お寺に支払う金品などの施しと思われるかもしれませんが、仏様の示されている布施はちょっと違っています。

仏教で教える布施とは一言でいうと、人が喜ぶことを心を込めて行う事であります。私たちは自己中心的な考えや、行動をしてしまいがちですが、他へ思いを寄せる事や、人の痛みを知ることを忘れてはいけません。
施す人は「私の施しを受けてくださってありがとう」と、施しを受ける人は「施しをしてくれてありがとう」と互いに喜ぶ。これが本当の施しであり、その施しによって救われることがあるのです。

布施をするのはお金や物ばかりでありません。例えば笑顔で、そしてやさしい眼で接したり、やさしい言葉をかけたりすることも立派な布施です。ボランティア活動だとか、お年寄りの荷物を持ってあげたり、身体を使った布施もあります。また心に思うそのことだけでも布施となるのです。席を譲ったり、雨の日に雨宿りをして頂くのも布施の一つです。
これらは、いつでも何処でも誰にでもできる布施です。

貴方は何からはじめますか。でも、「私があの人にこれをしてやった」との思いがあったり、見返りを求めるようなことがあっては折角の施しも価値が低くなってしまうのでご注意を。
でも、あなたはきっと出来ます。だって、私たちは愛する夫や妻、子ども、または恋人の為になることだったら、見返りなんか求めず頑張ります。そして相手が喜ぶ姿を見て自分も喜びます。

そんな無償の愛を実践することが、布施を実践することだと思います。ぜひそんな気持ちを持って人と接してみましょう。

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