曹洞宗 東海管区 教化センター(禅センター)

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たのしみ法話
たのしみ法話

心を求めた信仰 [1806 平成27年3月16日〜22日]

三重県 大雲寺 副住職 森川隆永 師

永平寺を送行(そうあん※修行をおえること)して約二年になります。自坊(※自分の寺)に戻り師匠と共にお勤めをしております。
 最近少しではありますが、お檀家さんの顔も分かるようになり、檀務にも慣れてきました。帰ってすぐはお経を読むことも進退も、ただただ精一杯で気持ちに余裕もなく、必死にお勤めをしていました。終わってからは記憶にないほど緊張もしたりしました。

私のお寺のすぐ横に墓地があります。毎日毎日大勢の方が朝から夕方までお参りに来られます。一日に二度、三度と来られる方もいらっしゃいます。御先祖様を大切に思われる方が多いように思われます。Kさんに話を聞くと、「朝は今日一日の無事のお願い、夕方は今日一日の感謝と報告をご先祖様にしとるんよ」といわれました。それ以外にも「ご先祖様安らかにお眠りくださいね。とのきもちも込めとるんよ」ともいわれました。
私はこの方を見てお檀家さんの気持ちを汲んでご供養していかなければと真剣に思いました。以前兄弟子が「般若心経を読むことは簡単だけれども、心を込めてお経と自分とが一つになってお唱えできるようになれるか。それが一生かかってできるか。自分でもわからないが、それを実践できるようになれる精神性を求めていくことが僧侶じゃないかな」といわれました。

仏様を拝む、ご先祖様を拝む、お経をお唱えし感謝をささげる。心を込めてすべてが一つになる。「いのち」を思う時、心の中に「いのち」のつながりを感じる。そういう真の心を求めた信仰を生涯をかけて深めていきたいと思っております。また、信仰を通じて、お檀家の皆さまが自己の生命を不二の命と捉え、真の心を求めた信仰へと進むべく手助けをさせて頂きたいと思います。
大切なものは自己の真っ只中、心にあることを再確認いたしました。

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