「おじいちゃん、いつまでもぼくたちを見守っていてください」
あるお葬式での、高校生のお孫さんのお別れの言葉です。その高校生は、おじいちゃんが大好きで、おじいちゃんの生き方を尊敬していたそうです。
亡くなった方にいつまでも見守っていてほしい、と思うことは、誰にでもあるでしょう。家族や学生時代の恩師など、つながりが強ければ強いほど、そんな思いを持つことが多いようです。
いつも誰かに見守られている、そんな風に感じることができる人は幸せです。一人でいても、けっしてひとりぼっちではないからです。また、自分が道を踏み外しそうになったとき、その人の顔を思い出し、踏みとどまった経験のある方もいらっしゃるのではないでしょうか。
しかし、見守られていることを、だれもが感じられるわけではないようです。いつも見守られている感じがしている、という方の話を聞いてみると共通点があります。それは、いつも仏壇の前やお墓の前で手を合わせている、ということです。
亡き人を想い、手を合わせる。その繰り返しの行為の中に、亡き人とのつながりを強くする力があるようです。そのつながりが、いつも見守られている、という安心感に変わっていくのです。
もし、もうこの世にはいない誰かに、自分を見守っていてほしい、という気持ちが芽生えたときは、その気持ちを大切にしてください。そして、手を合わせてください。亡き人を想う気持ちが、見守られる力にるのです。
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