仏教は安らかなる身と心の教えです。念じることから始まるとも言います。ひたすら願うことも大切なことと。しかしそれは、自分の利益を得るためだけでなく、人様の利益をも念じることから始まるということです。
おれおれ詐欺をはじめ、様々な方法でもって、人の心につけ込み騙す手口が横行している今日、情報化社会といっては個人のプライバシーをもあからさまにしてしまう危険性。簡単・便利ということだけで私たちは幸せなのでしょうか。本当に共に住みやすく、心安まるような社会、世の中を創ろうとしているのでしょうか。自分たちだけ良ければ他はどうでもいいと考えているように思えてなりません。
平成の時代が終わり、令和という新しい時代が始まりました。この新時代をどのような世の中にしていくのでしょう。誰かがやるのではなく、些細なことでもいいから自分に出来る事をはじめてみることです。結果がどうであれ、まず恐れず一歩を踏み出すという、その勇気が自分を変え自信につながってゆくものと思います。
行動を起こす時、そこには心が伴わなければなりません。人を思いやる心、慈しみの心、見守って何とかしてあげたいと思う心、様々な思いです。教えを信じ、自分を信じ、明るい社会になれると信じ実践するとき、人はお互いに助け合い、支え合いながら共に寄り添って心穏やかに生かされていくのではないかと思います。自分を信じて、人を信じて。
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