曹洞宗 東海管区 教化センター(禅センター)

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たのしみ法話
たのしみ法話

挨拶 [1846 平成27年12月21日〜12月31日]

静岡 喜雲寺 住職 成田伸明 老師

「おはようございます」「失礼します」 「こんにちは」「ありがとう」「おやすみなさい」 私たちがこの世の中を仲良く暮らしていくために、挨拶をする習慣があるということは、とても素晴らしいことです。
お互いに挨拶を交わすことで、たとえ喧嘩をしたばかりの二人でもすっかりなかなおりしてしまいます。
もし挨拶をする習慣がなかったらどうなるでしょうか。ただただ用件のみを伝える会話か、沈黙だけが続くそっけない毎日を暮らすことになることでしょう。
「挨拶」という言葉は、昔、禅宗の悟りを開いた心のできているお坊さんが修行中のお坊さんと問答をして悟りの度合いを試すことを言いました。ちょっと声をかけてみて、その返事によって悟りの度合いを計ったわけです。それが転じて、今日では一般に親しみの言葉をかけ合うことに変わったわけです。
それでは、挨拶は二人で述べ合うわけですが、一体、二人のうちどちらが先に声をかけたらよいでしょう。挨拶とは本来「心のできている人」から、「修行中の人」に声をかけるのが普通でした。今も変わらないように思えます。
先日、通学途中の子供たちに「おはよう」と声をかけると、「おはようございます」と元気な声が返ってきました。とても気持ちが良かったです。試しに次の日子供たちに知らん顔をして通り過ぎると、やはり知らん顔をして通り過ぎてゆきました。
大人同士の世界ではどうでしょう。思い起こしてみてください。例えば職場やご近所ではいかがですか?
先ほども言ったように、先に声をかける人が心のできている人です。
このように、お互いに相手より先に笑顔で挨拶をし合えば、世の中も一段と明るくなることでしょう。

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