曹洞宗 東海管区 教化センター(禅センター)

曹洞宗 東海管区 教化センター(禅センター)
たのしみ法話
たのしみ法話

はじめての [1837 平成27年10月19日〜10月25日]

愛知 満目寺 住職 小原泰明 老師

先日、私の知人で、ジャズのベーシストをやっている方からメールをいただきました。
何だろう、と思って拝読していると、どうやら人生で初めて大本山永平寺に行かれる、とのことでした。

そのメールには、「永平寺でどんなことを見てきたら良いですか?」と書かれていました。

私はしばらく修行時代のことを思いだし、お返事をしました。とにかく修行僧の姿をご覧下さい。
永平寺には国宝級の建物が軒を連ねている訳ではありません。でもそこで粛々と行われている修行こそが、永平寺で最も大切な宝物なのです、とお答えしました。

そうして数週間が経ち、また彼からメールが来ました。
そこには永平寺の参拝が素晴らしかったこと。山間での雰囲気と、雲水の修行を目の当たりにし、“初心”を強く思い出し、一から精進しようと感じたことなどが書かれていました。

それを拝見し、純粋に大変うれしく思いました。特に有り難かったことは、彼が”初心”を思い出した、という件です。

道元禅師の書かれた「弁道話」の中に「初心の弁道、すなわち本証の全体なり」というお言葉があります。初心者でも、本物の修行であれば、初心者であっても、それは既に悟りの本体を表している、という意味に取れましょうか。

| top | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 | 13 | 14 | 15 | 次のお言葉 | 178 |