曹洞宗 東海管区 教化センター(禅センター)

曹洞宗 東海管区 教化センター(禅センター)
たのしみ法話
たのしみ法話

信仰 []

岐阜 宗久寺 住職 松本広英 老師

今は、物質的には豊かになり、恵まれた時代だと言われています。しかし、その一方では、地球の温暖化など自然環境の悪化が心配され、また、物が豊かにあって、恵まれているはずなのに、悩みを抱えている人が沢山いるそうです。心の拠りどころなるものを持っていない人が増えているのでしょうか。
 私たち日本人は、古くから目に見えないところにあるものを信じ、大切にする信仰を親から子へ、子から孫へと伝えてきました。
 この信仰の信は、信じること、そして信じあえるという事です。信じるものをもっていると迷うことが少なくなります・私たち曹洞宗のご本尊様は、お釈迦様です。私は時々、心の中で「南無釈迦牟尼佛」とお唱えします。迷ったとき仏様が正しい方向に導いてくださるような気がいたします。また、悩んだときには、全部自分の心の中に抱え込んでしまうのではなく、半分は仏さまにお預けすると心も軽くなります。
 そして、信じあえるということ大切です。私たちは、仏さまやお仏壇の前に坐って願い事をすることがあります。その時、一方的に自分の願いだけを言うのではなく、仏さまの願いやご先祖さまの願いも聞いていける、自然の声も聞いていけることで、よい関係を築いてゆくことが出来るのでしょう。
 信仰の仰は、仰ぐという字です。尊敬する。尊ぶ、敬うという意味になります。自分のことだけを考えて生きてゆくのではなく、他のものにも思いがゆく。尊いご縁をいただいて、お陰さまで生かされていることに気づき、自分もまた、他のものを慈しみ生かしていくことが出来たならば、素晴らしい人生となり、よい世の中なっていくことでしよう。
 手を合わせて祈る合掌は、生かされて生かして共に生きてゆく姿です。次の時代に祈りの姿をお伝えいただければありがたいことです。

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