曹洞宗 東海管区 教化センター(禅センター)

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たのしみ法話
たのしみ法話

早く給食たべたいなあ []

静岡 龍巣院 宮川大輝 師 

3月のはじめから学校が休校になり、高校生の長男と、小学生の次男が学校に通えなくなりました。春休み、旅行にいくこともなく、親せきや友達が泊りに来ることもなく、休みが終わり、いつのまにか4月になり新学期になりました。
小学生の次男に「学校に行けなくなってどうですか?」と聞くと、友達と遊びたい、早寝早起きができない、そしていちばん困るのは給食が食べられないことだそうです。「はやく給食たべたいなあ」と悲しんでいます。
長男には聞いてみませんが、頑張っていた部活動ができないばかりか、頑張った成果を出し切りたい大会も中止になり、応援に行けないわたしたちもがっかりですが、本人も残念で仕方ないと感じていることでしょう。毎週のように遠征や試合に連れて行ったこれまでが懐かしく、大変だったけれども、とても楽しい部活動でした。
 お寺でも、行っていた教室や御詠歌のおけいこなどができなくなりました。安心安全のための自粛で、生活習慣や生活の仕方が大きく変わりました。
 今まで行っていたことが出来なくなると、心がそわそわとして、落ち着かないものです。早く新しい生活習慣になれようとしますが、どうもしっくりこないなあ、というのが今のこころの状態です。
 そこで、ばたついた心を少しでも落ち着かせるために、坐禅瞑想を習慣にしたいものです。姿勢をただし、呼吸を調えると、いつのまにかこころのざわつきや不安が静まっていきます。こころが落ち着くと、気分が清々として、とても気持ちの良いものです。
新しい生活の仕方に早くなれることが出来るように、坐禅瞑想を日々の習慣にしましょう。

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