曹洞宗 東海管区 教化センター(禅センター)

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たのしみ法話
たのしみ法話

かたよらない生き方 []

静岡 円通寺 徒弟 田中信裕 師

今日は「かたよらない生き方〜中道〜」について、お話しをさせて頂きます。
皆さんは、毎日を過ごしている中で、物事が自分の思い通りになる事の方が多いでしょうか?それとも、物事が思い通りにならない事の方が多いでしょうか?
自分を中心に物事を考え、判断し、行動してしまうと、物事の見方やその結果に「かたより」が出てきてしまいます。
かたよりとは、「ああしたい、こうしたい」「ああなりたい、こうなりたい」と自分の思い通りにしたいという執着する心です。そうなると、自分の見ている世界が全て正しいと見誤ってしまい、物事がうまくいかなくなる事があります。また、相手との理解を深めたいと思っていても、なかなかうまくいかず、嫌な気持ちになってしまう事もあるのではないでしょうか?
仏教では、このかたよった考え方や執着した心に捉われないように、お釈迦様の教えである「中道」の実践というものがあります。
中道を漢字で表しますと、「中」は大きさを比べる大中小の中。「道」は道路の道で中道と書きます。
意味は、極端に苦楽どちらにも近づきすぎず、かたよらず、決して極端な考え方や捉え方をしない事です。苦楽どちらかにかたよってしまい、執着する心に捉われてしまうと、本来あるべき姿や価値観を見失ってしまいます。
苦しい事ばかりに捉われず、楽しさに耽る欲望にも捉われず、そのどちらにも「かたよらない」生き方を心がけて参りましょう。
中道の実践を重ねていく事で、自らも心安らかに生きていく道を、しっかりと歩むことができるのです。

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