曹洞宗 東海管区 教化センター(禅センター)

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たのしみ法話
たのしみ法話

挨拶をすること []

愛知 大龍寺 徒弟 野々村弘智 師

皆さんは、「こんにちは」「おはよう」「ありがとう」等、元気に挨拶をされていますか?
「挨拶」は、実は仏教から派生した言葉です。挨拶の「挨」には「押す」。「拶」には「せまる」という意味があります。このふたつを組み合わせ、「前にあるものを押しのけて進み出ること」ということから、仏教では「師匠と弟子が問答をし、気持ちを推し量る」という意味に変化し、今日の挨拶の語源となったと言われています。
私は子供の頃、挨拶がとても苦手でした。「おはよう」と言われても、何となく恥ずかしさがあり、中々元気に言葉を返せませんでした。大人になり、今では挨拶をする事に抵抗なく、「おはよう」と言うことができるようになりました。ですが、私が「おはよう」と挨拶をしても、「おはよう」と返してもらえない事があり、その時、私はとても寂しい思いがしました。その思い同様に、子供の頃、挨拶をしなかった相手をこんなにも寂しい気持ちにさせていたのか、と私は気づかされました。
挨拶をされればとても嬉しい気持ちに私はなります。挨拶をする事はとても大切で素敵な事だと感じます。挨拶は、それ自体があたたかな言葉なのです。
仏教の言葉に「愛語」という言葉があります。「愛語」とは、「相手にあたたかい心のこもった言葉をかけること」という意味です。挨拶も、この愛語のひとつではないでしょうか。皆様が愛語の心を持って挨拶を交わすことで、世の中もあたたかくなってゆくのです。

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