私は、三重県曹洞宗青年会有志の和太鼓集団「鼓司」に所属しております。コロナ禍によってほとんどの演奏が中止になる中、約2年ぶりに講演がありました。
コロナ禍で集まる事ができず練習もできない中、体力も以前より落ちてしまい、「こんな状態で演奏をこなす事ができるのか?」と不安になっていました。
本番を迎え、不安が残る中、メンバーで一致団結し、演奏に挑みました。
演奏が進む中、やはり体力勝負になってきました。最後の力を振り絞って、演奏している中、見にきてくれた方の中で、お父さんに肩車をしてもらい、私たちの演奏をみて笑顔で手拍子をしてくれている小さい女の子がいました。
その子の笑顔を見た途端、無駄な体の力が抜け、より一層力強く一打一打を打つ事ができ、最後までしっかり演奏する事ができました。
演奏が終わり、一礼をして顔をあげると、皆さんの笑顔が見えました、私も自然と笑顔になり、この活動をしててよかったなと一層感じる事ができました。
観音経の中に「遊於娑婆世界」という言葉があります。
観音様が遊びに来られて、いろんな方を助けてくださると言った意味があります。
私は、その小さな子の笑顔を見て、観音様が手助けをしてくれたのかなと感じました。
目まぐるしく変わっていく世の中ですが、どこかで観音様はいつでも私たちを助けてくれていると思いました。
観音様はきっと近くで私たちのことを見守ってくれています。
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