私達は日々の暮らしの中で大切な人の死や別れ、病気、ケガ、年を取り思うように身体が動かない、大切な物をなくす、試験が上手くいかなかった等様々な心が苦しくなる出来事がおきます。その感情は悲しいだけでなく、悔しさ、後悔の念、怒りが起きたりします、逆に安心した、ほっとしたという感情もあるかもしれません。そのような時、その感情を静める言葉としてよく「時が解決してくれる」と言う事を言われたり聞いたりしますが、ただ時間が経てばよいのでしょうか。その苦しくなる出来事に対し納得や折り合いに気付く事が、次の一歩を進めるための大切な事だと思います。
また、その苦しい時を一緒になって寄り添ってくれる方がいらっしゃれば、安心や勇気をいただけると思います。但し、そこには支える側と支えられる側との日頃からの深い関係性が必要だと思います。
自分の事と同じ様に大切に思える。そこには見返りなどなく、ただ純粋に相手を思い特に何をするでもなく寄り添う事、この事こそ同事行の教えだと思います。
また、曹洞宗の大切な経典の一つである修証義の中には、様々な川があり、それを全て受け入れる大きな海を例えに用い、苦しみを分かちあう事の大切さを説いています。また思いに対して垣根をつくらずに何事も受け入れる和合の生き方も説き、総称して同事行と説いています。
| top
| 1
| 2
| 3
| 4
| 5
| 6
| 7
| 8
| 9
| 10
| 11
| 12
| 13
| 14
| 15
| 次のお言葉
|