曹洞宗 東海管区 教化センター(禅センター)

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たのしみ法話
たのしみ法話

お彼岸〜善い行いを身につけよう〜 []

岐阜 吉祥寺 志比道栄 師

春秋と1年に2回あるお彼岸は、私達日本人の季節感や生活習慣に即した行事と言え、春は新しい生命の芽生え、秋は実りの喜びとご先祖様への感謝を思う七日間です。
 さらに詳しく言いますと。仏教で言う彼岸とは、悟りの世界を表します。私たち人間が住んでいる苦しみ迷いの世界を此岸と言い、そこから迷いや苦しみを離れた彼岸に行けるよう努力する期間がお彼岸です。
 苦しみから離れる努力として、お釈迦様は六つの方法をお示し下さいました。1布施・親切な行いを常に心がけること。2持戒・言う事と行いを同じにすること。3忍辱・堪え忍ぶ心を養うこと。4精進・努力を惜しまずに続けること。5禅定・自分の行いを顧みること。6智慧・正しい行いや知識を身につけ行うこと。お釈迦様は、この六つの正しい行いを身につけ実践してゆく先には、苦しみを解決した幸せな世界が開けると教えて下さっています。
 一つ目の布施は単にお寺に払うお布施の事ではありません。自分の持っている物を分け与える行い、親切の気持ちです。子どもを無事に育て上げる事も、笑顔で挨拶を交わしお互いが明るい気持ちになる事も、社会や他人に奉仕する事も。無理な行いは必要ないのです。自分自身が持っているこの身や財産で出来る他の人や社会に対する親切な気持ちと行い全てが布施の行いです。
 布施の善い行いは、一つが二つに、二つが四つにと善い事が膨らんで行きます。
 人は物事をどうしても忘れやすい生き物です。しかし常日頃から善い行いを習慣的に行っている事は自分の身に付き、何時も無意識のうちに自然と行えます。
 お彼岸を迎え善い習慣をより続けていけるようにと思いを起こして、幸せな人生を過ごしましょう。

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