曹洞宗 東海管区 教化センター(禅センター)

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たのしみ法話
たのしみ法話

ご縁に生かされて []

愛知 光勝寺 宇井健剛 師 

皆様、このコロナ禍でどのようにお過ごしでしょうか。コロナウイルスが蔓延し以前と比べると外出の頻度も減り、友人や知人、或いはご家族と顔を合わせてお話をする機会が減ったことと思います。私も檀家様や知人と顔を合わせることが減り、少し寂しい思いでいます。
一刻も早く終息し以前のような日常に戻ることを切に願います。
 皆様は「ご縁」という言葉を良く耳にしたことがあると思います。ご縁とは「縁起」でありまして、世間では「ご縁があって」「縁起が良い」と言うような言われ方をしております。
この「縁起」はお釈迦様の大切な教えの一つであり、私たちの人生は多くの縁によって支えられている。目に見える縁ばかりではなく、目に見えない多くの縁に支えられています。私たちのいのちは多くの縁の中で生かされています。
 私たちにはそれぞれお父さんお母さん、お爺さんお婆さんがいます。
顔も見たこともない、話をしたこともない御先祖様が沢山います。その中で数えきれないほどの縁が繋がり今の私たちがあると思います。
お釈迦様は「我々が人としてこの世に生を授かることは物凄く尊いことです」とおっしゃっております。私たちが人として生まれることは二度とないかもしれない。人生とはそれだけ大切なものであります。だから一日を一生懸命に大切に生きなければなりません。
当たり前の事かもしれませんが、その有難さを私たちは簡単に忘れてしまいます。
私も一日を何となく過ごし、気が付けば「もう何月か、もう何歳か」と思うことが多々あります。
皆様も少なからずあることだと思います。その度に一日一日を大切にしなければと思います。
皆様も改めて、今、生きていることは多くのご縁に支えられていることに感謝をしてこれからも一日一日を大切にお過ごし下さい。

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