曹洞宗 東海管区 教化センター(禅センター)

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たのしみ法話
たのしみ法話

お盆の時期に思うこと []

静岡 常久寺 牧野孝寛 師 

七月は、私のお預かりしているお寺では、お盆の行事が執り行われます。ご先祖様をお迎えし、ご供養のまことを捧げます。
 昨今の報道を見ますと、自分さえよければ他人は、どうなっても善い人が多くなったように思われます。
二月にウクライナに進行した、ロシアを始め自分さえよければ他人はどうでも良いような風潮が見られます。
  「かれもわたしと同様であり、私も彼と同様である。 と思い我が身に引き比べて、生きる者を殺してはならない。又他人をして殺させてはならない」と有ります。
 まず自分が大切で愛おしいことを認めます。そして他人もそれぞれの自己が大切で愛おしいことを確認します。そこで、我が身に引きくらべて相手に対する慈しみの心を発展させていくのです。
 彼も私も同じように慈愛の心で接し合えばそこに争いは 発生しないのでは無いのでしょうか。
 自分の我を通す為に、他人を傷つける行為は行われない でしょう。  
 お盆の時期、御仏壇の前で靜に姿勢を正し、ご先祖様に手を合わせご供養の誠を捧げると同事に、今の自分の行いが ご先祖様に胸を張って善い行いをしていますと、ご報告できるでしょうか。

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