お釈迦さま、仏教の歴史をさかのぼってゆきますと、仏教の開祖お釈迦さまに到ります。お釈迦さまは紀元前五世紀頃、今から2500年ほど前に現在のインド国境に近いネパールの地でシャカ族の王子として誕生しました。私たちと同じ様に、この世に生を受け実在した人物です。
お釈迦様は厳しい修行のすえ、坐禅をしてお悟りをひらかれました。
私たち曹洞宗の教えの根幹は坐禅に有ります。
仏教の開祖お釈迦様が修行されたそのお姿をなぞらえて、ただひたすらに坐るのです。
曹洞宗の坐禅は「只管打坐」、ただひたすらに坐るということです。何か他に目的があってそれを達成する手段として坐禅をするのではありません。坐禅をする姿そのものが「仏の姿」であり、悟りの姿なのです。私たちは普段の生活の中で自分勝手な欲望や、物事の表面に振りまわされてしまいがちですが、坐禅では雑念がおきても、生ずるにまかせ、滅するにまかせて、いっさいとらわれない心になることが大切です。身も心も自由自在の境地にいたる坐禅をあなたもしてみませんか。坐った姿勢で背筋を伸ばし、右の手のひらをうえにし、左手の甲をのせ、両手の親指を突き合わせ、目は閉じずに視線だけ斜め前に、ゆっくり呼吸をします。さあ、坐ってみましょう。
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