曹洞宗 東海管区 教化センター(禅センター)

曹洞宗 東海管区 教化センター(禅センター)
たのしみ法話
たのしみ法話

四つの教え []

静岡 想慈院 白鷺洲賢人 師 

「生きにくい世の中になった」と年輩の方から多く聞くようになりました。
コロナ禍で様々な事が人と会わずオンラインで出来るようになりとても便利になったと思う方がいる一方で、急速なオンライン化の流れに対して適応するのに苦労されている方も多くいらっしゃいます。適応力には当然個人差があり環境・年齢が大きく影響していると感じます。また、約3年間もの間、非常事態宣言などで他県への移動・個人の自由が制限された影響で実家との行き来が減った方が大半でした。
「コロナ以前なら毎年お盆には帰ってきていたが今年はまだ分からない」というお檀家さんもいらっしゃいました。コロナ禍で会う機会が減った影響で、相手の考えや気持ちがより伝わりづらくなったように感じます。
曹洞宗の宗典「修証義」は檀信徒への布教の手引き書として、道元禅師の「正法眼蔵」から抜粋し明治時代に作られたお経で法事などで多く読まれているかと思います。その一説に布施・愛語・利行・同事という教えがあります。簡単に説明しますと布施とは自分の持っている能力や物を相手の為に役立てる。愛語とは心のこもった優しい慈愛の言葉。利行とは見返りを求めず相手の為にする善い行い。同事とは相手の気持ち・境遇を自分のこととして考え接する。この四つの教えは人と人との関わり合いで大事な教えです。コロナ以前よりもこのような思いやりの心は減ったように感じます。
今一度、この四つの教えを大切に身の回りの人や、縁ある人々に対し思いやりの心で接し行動していきましょう。四つの教えを同時にすることは難しいかもしれません。まず自分に出来そうなことから始め、一歩を踏み出すことでこの先の未来が豊かになっていくかもしれません。

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