曹洞宗 東海管区 教化センター(禅センター)

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たのしみ法話
たのしみ法話

皆が持っている道具 []

愛知 慈徳院 安藤正隆 師

「みんながもっている道具」
先日お師匠がおあずかりをしているお寺に境内整備の手伝いに行ってまいりました。草刈り機を使って草を刈っていき、チェーンソーや斧を使って雑木を伐採していきます。
昼食後は斧を使って伐採した木々を細かくしていく作業をしました。その日は天候も良く木が割れる音が山に響きは大変気持ちが良く楽しい時間となりました。
この大変便利な斧と言う道具。
ただし注意不足や使い方を間違えると危険ものになってしまいます。例えばこの斧を人に対して振りかざしたらどうなるか?
言わなくてもわかる事だと思います。
便利な道具であっても正しい使い方をしなければ私もあなたも大きなケガをしてしまいます。
2500年前にお釈迦様は誰しもが生まれながらに斧をもっているとおっしゃいました。
どこに持っているかというと口の中です。
口から発せられる言葉によって相手を傷つけ自分の心も汚してしまう。反対に人を勇気づけ、生きる希望を与えることが出来る。
斧も言葉も使い方によっては大変便利で私たちの生活をより良くしてくれる、なくてはならない道具ですよね。
しかし使い方を誤ればわたしもあなたもケガを負ってします。最悪、命を落としてしまう可能性がある大変危険な道具でもあります。
私も含め皆様方もどうか正しい使い方していただければと思います。

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