曹洞宗 東海管区 教化センター(禅センター)

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たのしみ法話
たのしみ法話

今を生き抜く為の智慧 []

愛知 常楽寺 長坂秀考 師 

あなたはテレビや新聞をよくご覧になりますか?
時間や紙面に制限のあるテレビ・新聞が何をどれくらいどう報じたか、何を報じなかったか考えられたことはありますか?
現代の私たちの生活は情報で溢れかえっています。その中には、自分や大切な人の生命と安全に関わる必ず知るべき「重要な情報」、人生の浪費となる「消費される情報」、人間性や尊厳を著しく傷つける「毒となる情報」など、一口に情報といってもその価値は大きく異なります。
そんな時代だからこそ2600年変わらぬ、お釈迦様の本質を見抜いた教えが今を生き抜く重要な力となります。私は特に、お釈迦様が悟りを開く為の修行法として示された八つの正しい道、『八正道』の一番目「正見」と二番目「正思惟」を大切にしています。
正しいに見る。「正見」とは自分の内にある思い込みや、自分をごまかす心に惑わされることなく物事をありのままに見ることです。これは簡単なようで非常に難しいことです。育った環境や受けた教育、社会の状況などにより育まれた常識が、ありのままの現実を受け入れられなくしてしまいます。そんなはずが無い、そんなことは有り得ないと最初から拒否してしまう。そうではなく一旦判断をやめ現実を直視することです。
正しいによく考えるという意味の思惟を合わせたのが「正思惟」です。
「正思惟」とは、正しく考えること、正しい意志を持つことです。
自己中心的な欲や怒り、憎しみ、物事の道理に無知という状態では正しく考えることができません。せっかく「正見」によりありのままの現実を見ることが出来たとしても正しい判断が出来ないのです。欲、怒り、妬みや恨みを離れ、正しく考え、正しい意思を持って判断する。これを正思惟といいます。
あなたがこの二つを心に留め、悔いのない判断で人生を歩まれることを切に願います。

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