曹洞宗 東海管区 教化センター(禅センター)

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たのしみ法話
たのしみ法話

学ぶとは真似るということ []

岐阜 大覚寺 住職 山守隆弘 老師 

「学ぶ」という言葉は「まねぶ」とも読み、「手本にして真似る」という意味がございます。
大本山永平寺第78世貫首をお務めになられた宮崎奕保禅師のお言葉で「学ぶということは真似をすること」とおっしゃられており、一日真似をしたら一日の真似、二日真似をしたら二日の真似。しかし一生真似をしていると真似が本物になる。一生続けていくことが大切である、とおっしゃられています。私たちは何か物事を学ぶとき、手順や進め方を教えられ、姿や行いをみて真似て覚えていきます。私も師匠や先輩和尚さんの立ち振る舞い、所作や動きをよく観察して覚え、真似を続けることで日々学んでおります。時にはなかなか上手く真似ることができなくても、行い続けることで覚えることができます。小さな子どもは、両親や大人の姿をお手本にして、言葉や立ち振る舞いなどを真似て、日々成長し人格を形成していきます。
私たちが子どもたちの良きお手本となれるよう日々の行い一つひとつを正していきましょう。お仏壇の前で背筋をのばして姿勢を正し、まっすぐにお線香を立て合掌をする。日々続けることで身体と心が正しく整い、その姿を子どもたちが真似して学び、成長していただければと思います。

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