人生は一人旅、自分の脚で歩いていくといいます。しかし、一人のようでひとりではないのです。その旅は、多くのモノに助けられ、天地の恵みも受け、見えない人々からの受ける恩によって歩んでいくことができるのだと言います。このようにはっきりしている道理も、我さきに自分だけと自分の事のみ、自分の物差しばかりを信用し、自己主張のみに躍起になっているようでは、気付くことができないのではないでしょうか。立ち止まって、ふと気付けば、自分がどれだけ多くの恩人に恵まれて暮らしているのかを実感するのです。ある人は言います、「生きているということは、誰かに借りをつくること。生きて行くということは、その借りを返してゆくこと。」と。そして、「誰かに借りたら、誰かに返そう」と続いていきます。このことに、みんなが気付いてほしいと思います。全ての人々が生きて生かされていることに感謝の気持ちを忘れず、生活していければお互いに、心の通ったもっと住みやすい世の中になっていくと思います。人間は一人では生きてゆけません。必ず誰かが見守ってくれています。「誰かにそうしてもらったように、誰かにそうしてあげよう」。様々な多くのご縁に、思いやりの心を持って答えられる生き方をしていかなければと願っています。
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