今、日本人一人が、一日にご飯茶碗一杯分の食べ物を無駄にしているそうです。もったいないと思いませんか。
「おばあちゃんの知恵袋」という言葉があります。一見粗末に見えるような食材であっても、美味しく戴くことが出来るように、工夫をしてみたり、余った食材は上手に保存をしておいたりと、すべての物を大切に使い切っていこうという知恵があります。
「どんな物でも粗末にしてはいかんよ。大事に使わなあかんよ。」と。
今の世の中に、おばあちゃんの声がもっともっと染み込んでいたならば、これほど物を粗末にしなかったのかもしれません。
ご本山永平寺の七十八世、宮崎禅師様は、「禅師としてまつりあげられているが、わしは何にも偉くない。ただ師匠の真似をしてきただけ。」と、おっしゃっておられました。
私たちも今、素直な心に立ち帰って、おじいちゃんや、おばあちゃんや、ご先祖さまの声を聞いてみる。一つ一つの行いを真似してみることで、本当の正しい行いが出来るようになって行きます。その姿を次の世代に伝えてゆくことが私たちの大切なつとめだと思います。
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