曹洞宗 東海管区 教化センター（禅センター）

こんにちは。「日々(にちにち)是(これ)好日(こうにち)」という言葉を知っていますか？この言葉は、禅語・仏教の言葉です。意味はと申しますと、どんな日であっても毎日は常に新しく、かけがいのないものであるという意味です。昔、中国に雲門文偃(うんもんぶんえん)禅師という方がいました。雲門山というお寺を建て、常に多くの修行僧達がいました。文偃禅師は弟子達に「今から十五日後の自分の心を一言で言ってみなさい」と問いました。弟子たちが皆答えられずにいると、雲門禅師は自分から「日々是好日」と答えたそうです。
今、世の中がコロナウイルスでとても大変です。感染予防の為にマスクをして消毒をし、人との距離を保つ等、今までとは全く違う生活になっています。世界中で多くの人が不安な生活を送り、いつになったら安心して生活が出来るのかと心待ちにしています。しかし、そんな世の中でも皆さん智恵を絞り、一生懸命生活しています。一時期マスクが手に入りにくかった時は、多くの人が布で手作りしました。「どうしよう、手に入らない」と悩むのではなく、無ければ自分で作ろうと、前を向いて生活していました。落ち着いてきたら、デコマスクと言ってマスクにワンポイントアクセントを付けオシャレにするのが流行っています。不安な生活の中でも、少しでも明るく楽しい生活にしようとしています。今は、コロナウイルスのせいで、多くの不便を感じて毎日生活していると思います。しかし、いつかは収束し、安心して生活が出来る日々が必ず戻ってきます。その日の日の為にも、一日一日を大切にし、その日に出来る事は後回しにせず、その日のうちに、大きな夢や目標には、キチンと計画を建て、達成できる様に一日一日を大切にして、前を向いて生活する様に心掛けてみて下さい。そうすれば、貴方にとって充実した毎日となり、きっと夢や目標が叶うと思います。最後に、あなたにとって今日がかけがいのない良き日なるように、心よりお祈り申し上げます。