私たちはよく「あの世」という言葉を使います。多くは亡くなった後の世界のことを指すとは思いますが、「この世」にいる全ての人は「あの世」を見たことはなく、そして「あの世」という死後の世界を不安に考えてしまうことがあります。私は死後の「あの世」を信じておりますが、「この世」に生きている時、「あの世」はそれぞれの心の中にあると思っております。
身近な方が亡くなり、その故人を想う時、心の中で想います。そしてその故人は心の中で生きていらっしゃいます。
ただ、その心の中の「あの世」が極楽の心なのか、地獄の心なのかで、心の中の故人のいる場所は決まってしまうと思います。常日頃、極楽の心を保ち続けているならば、その心の中の故人は極楽であります。そして「この世」に生きているご自身も極楽であり、ご自身の周りの方も、その極楽の心を受け、極楽であります。
極楽の心、地獄の心、作り上げるのはご自身の想い次第です。そして、ご自身が亡くなった後というのは、ご自身の作り上げた「あの世」に行くと思います。「あの世」に笑顔で行けるよう、故人のための極楽の心、ご自身のための極楽の心、周りの方のための極楽の心、「三方の極楽の心」があれば、本当の極楽へ導いてくれることと思います。
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