仏教では、「どんなものもかかわりあって存在しているものである」という大切な教えがあります。
それは、毎日の生活も社会の多くの人や自然とのかかわり合いがあって、物事が成立しているものであり、他と関係なしに独立して存在するものはないという意味です。
コロナ禍での生活が始まって、約二年が経とうとしています。人と人が大人数で一カ所に集まったり交流したりする場は制限され、他の人と接触する機会を控えることで、人との関係性が一時的に疎遠になる事が多く感じられた期間だったかもしれません。
だからこそ、私と縁を結んでくれた人たちと関わり合いを持つ大切さを、改めて再確認できる機会になったと言えるのではないでしょうか。
人と繋がる機会をつくれた時には、他の人と縁を結ぶ事が出来る喜びや嬉しさを、より強く感じられるものです。
その喜びや嬉しさに出逢えた時、私達は誰しもが、私一人で生きているのではなく、多くの繋がりの中でお互いに支えられ、生かされている事に気付かされます。
その大切さに気付き、より良い縁を結んでいくため、誰かの為に心を尽くしていく事で、
やがては巡り巡って自己の幸せにも繋がっていきます。
それが、人の心に安心感を与えてくれるものであり、かかわりあいの大切さに触れる機会となるのです。そして、より良い生き方へ進むための力の源になっていくのです。
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