曹洞宗 東海管区 教化センター(禅センター)

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たのしみ法話
たのしみ法話

美しい生き方 []

静岡 長命寺 加藤高敏 師 

仏教には「百花春至って誰が為にか開く」という言葉があります。春になると沢山の花が咲きますが、花はいったい誰の為に花を開くのか?という意味です。私たちは物事を行う時、自分のため、家族のため、地域のため、社会のためと何か目的を持って行います。例えば自分の欲しい物を買うために仕事を頑張ったり、人から良い人だと認められたいがために人に親切にしたりするということがあります。そう言う私も人から良く見られたいという気持ちを持って行動している事が多々あります。このように人は何か自分の目的を達成するために行動をします。
 しかし、先ほどの言葉を思い出してみてください。花は春になって誰のために綺麗な花を咲かせるのでしょうか?誰かに「綺麗」だと言ってもらいたくて花を咲かせるのでしょうか?誰かを喜ばせるために花を咲かせているのでしょうか?そうではありません。花は、誰のためでもなく、何のためでもなく、ただ春になって無心に咲いているのです。しかし私たちはそのような花を見て、心が癒されたり、感動したりします。これは私たちが行動する上で参考とすべき事かと思います。損得勘定で行動するのではなく、ただ自分に与えられた事を無心に行うことで自然と自分のためだけでなく、他の人のためにもなるのです。そのような行いが自然と自分を成長させ、自然と他の人の心を動かしたり、周りの人を元気づけたりします。
 私たちは、毎日与えられた事を何のはからいもなく、一生懸命に行うことで、他の人ためになる美しい生き方ができるのではないでしょうか。

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