令和5年の今年は能登半島地震という大変なスタートを迎えてしまいましたが
皆様におかれましては、無事に日常をお過ごしできているでしょうか?
何事もない日常というものが、極めて貴重なものであると、改めて感じておられることと思います。
あまりにも何事もない日々が続きますと、平和の貴重さを忘れてしまいがちになりまして
どうでもいいことで悩んだり、怒ったり、沈んだり、してしまうこともあります。
法話をさせていただいている僧侶の私でも、日常の心の変化というものはございます。
様々な要因によって
嫌になったり、生きる気力がおとろえたり、腹を立てたりがございます。
お釈迦さま自身も大変多くの悩みをかかえ、その悩みから逃げずに
真っ向からぶつかり、こと細かに 丁寧に 考えぬかれたのが、仏教でございます。
私は生涯悟ることはできないと思いますが、考えることだけはできますので
寿命がつきるまで、人間の悩みとぶつかって、考えていこうと思っております。
皆様におかれましても、おそらく一番は病気、そして年齢による身体や心の変化、経済的な事情
世の中ほとんどの方々が、様々な悩みをおかかえだと思いますが
何とか頑張っていただいて
最後の最後まで考え続けることの行為そのものが、答えかもしれませんので
人の心、浮き沈みがございますが、これからの日々
あまりのも悲観的にならずに過ごすことが出来ればと、お祈り申し上げます。
万が一、自らで人生に終止符を打ちたいくらいに思った時、行動にうつしてしまおうと考えた時
もしそうであるなら、自分の持っているお金を握りしめて、日本国内で十分なので
旅に出てみるのも、いいのではと、最近の私は思っております。
何も変わらないかもしれませんが、家にこもっているよりは、いいかもしれません。
国内には素晴らしい景色がたくさんございます。時期によっても変化します。
びっくりするような綺麗な紅葉の景色が続く道がございます。桜がたいへん綺麗な場所もあります。
一人でも楽しめます。人生もまだまだすてたもんじゃないと、お感じになられるかもしれません。
来年ももう一度 同じ紅葉の景色が見たいと思うかもしれません。
曹洞宗は 私たちが父と母の両親をもつように
神奈川県の總持寺と福井県の永平寺の2つの御本山がございます。
どちらのお寺も非常に荘厳で圧倒されます。国内には たくさんの素晴らしい寺院がございますので
それを巡るだけでも、生涯時間をかけても、足りないくらいかもしれません。
旅や参拝によって、心の気分が少しでも晴れるならと、思っております。
最後になりますが
皆様全てが、平和な日常を過ごすことが出来ます様
たいしたことでもないことでイライラしたり悩んだりできる、何事もない日常が過ごせますよう
心より仏さまにお祈りもうしあげ、お参りつとめさせていただきたいと思います。
今日は法話をお聴きいただき、たいへんありがとうございました。
震災で大変な日々が続いてる皆様に、一日でも早い平和がおとずれますよう、心よりお祈り申し上げます。
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