平成十八年は、天災・事件・戦争など、暗い出来事の多い年でありました。天災地変につきましては、時ならぬ竜巻、台風と船舶の遭難、泥流による被害などで内外ともに、多くの尊い命が失われました。これらは地球温暖化がその一因とも言われています。
世界では一向に止まない戦争、そして毎日のように多くの人の尊い命が失われています。
国内ではいじめ、幼児虐待・いわれなき殺人・そして自殺・・・特に自殺者の数は交通事故による死者の三倍ということで、本当に悲しい、心痛むことでありました。
さて、平成十九年の新しい年を迎え、謹んで新春のお慶びを申し上げますとともに、皆さまのご健勝、ご多幸をお祈り申し上げます。
元旦はまばゆいばかりの御来光を拝むと、人間なぜか身も心も引き締まり、身心ともに新たになったような気がし、人生の再出発の日というような感じがするもので御座居ます。昨年は皆さま如何お過ごしでしたでしょうか。新年は過ぐる年のさまざまな出来事も春の日に照らされて、淡雪のように解け、そこに新しい芽が吹き出すものでございます。
教化センターにおきましては、昨年四月より統監はじめ職員の一部が交代いたしました。その活動につきましては、前任者のご指導を仰ぎながら一歩一歩進めてまいる所存で御座います。テレホン法話や坐禅会などはその活動の一つです。新しくインターネットのホームページを開設いたしました。どうぞテレホン法話同様、ホームページにもアクセスして下さい。
ご承知のように、私たち曹洞宗の僧侶、檀信徒の皆さまはお釈迦さま、道元禅師さま瑩山禅師さまの御教えを信奉し、その生き様をまね、日々の生活をするので御座います。
ご存知のように曹洞宗では三大スローガンをかかげています。それは人権・平和・環境であります。これは人類共通の、守るべき目標と言えるでしょう。
本年は皆さまが身心ともにすこやかで、正しい日暮しが出来ますよう、心よりご祈念申し上げ、新春のご挨拶とさせていただきます。
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