曹洞宗 東海管区 教化センター(禅センター)

曹洞宗 東海管区 教化センター(禅センター)
たのしみ法話
たのしみ法話

お参り [No,1386、3月5日〜3月11日]

静岡県伊豆市 瑞林寺住職 加藤元英 老師

 皆さんがお仏壇お墓をお参りするとき、仏様のことを一身に念じてお参りされていることと想います。
 お仏壇で「おはようございます。今日も一日元気で過ごせますよう。お守りください。」とか、お墓で「今日はお墓にお参りに来ました。みんな元気で暮らしています。心配しないでください。」とか、仏様のことを念じてお参りをされています。
 このとき、お経を、読んでいただければ功徳があると想います。しかし、お経を覚えていない、お経の本を忘れてしまった。など、読めないときがあります。そんなとき、一番簡単なお経をお教えします。それは、お釈迦様のお名前「南無釈迦牟尼仏・南無釈迦牟尼仏・南無釈迦牟尼仏」とお唱えすることと、それから、お仏壇、お墓の仏様のお名前である、御戒名を読んでいただくことです。沢山のお名前があるときは、みんな読んでください。1回でも、3回でも、7回でも読んでいただけることが、仏様に対する供養になります。
 新しい仏様は、仏様を知っている家族がいますので、思い出してもらえますが、古い仏様は、なかなか、お名前も読んでもらえなくなります。御戒名には、それぞれ、お人柄が託されています。御戒名を読むことで古い仏様のお人柄を偲ぶことが大事な供養になるのではないでしょうか?
 お子さん、お孫さんに、仏様、ご先祖様をお参りし、御戒名を読んでいる姿を、見せてあげてください。そして、この仏様は、誰でどんなことをした人なのか、伝えていくことが、大切な供養だと思います。

| top | 前のお言葉 | 871 | 872 | 873 | 874 | 875 | 876 | 877 | 878 | 879 | 880 | 881 | 882 | 883 | 884 | 885 | 次のお言葉 |