曹洞宗 東海管区 教化センター(禅センター)

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たのしみ法話
たのしみ法話

一日一息 [No,1387、3月12日〜3月18日]

静岡県伊豆の国市 蔵春院住職 山田元晶 老師

 先日、病院で血圧を測ってもらっている時に、看護士さんから「そんなに緊張しないで、楽にして下さい。ゆっくりひと呼吸してください」と、声をかけられました。ふっと我が身が緊張していることに気づきました。端から見ると相当肩に力が入って呼吸が荒くなっていたようです。
 今、世の中ではリラクゼイションという言葉が盛んに使われております。温泉浴、岩盤浴、マッサージなど様々紹介されております。しかし、そこで気が付いていただきたいのは受身になって、与えられること、して貰うこと、待っている自分がいるということです。日常の中でストレスを抱え、緊張を強いられることが多々あります。何かを、救いを求めるという気持ちは誰しも思うことでしょう。
 しかし、自分のもっている力をもっと引き出すことが大事だと思います。自発の力を使っていないように思います。
 自分の体、気持ちを自分でリラックスすることを先ずはお勧めいたします。そこで試していただきたいのが「一日一息」、ゆっくりと、深い呼吸をすることです。
 ゆっくり息を吐き出し、下腹にしっかり力が入ったら、しばし、息を止め、そのまま背中を十分に伸ばしながら肺に空気が自然に入ってくることを感じて、「フッ」と吐き出します。その時に首筋、肩、背中の力みが抜けるのを感じると思います。
昨今、世の中の事件事象を見ていると、人の呼吸が荒く、浅くなっているように思われます。
 まずは「一日一息」どうぞ試してみて下さい。

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