曹洞宗 東海管区 教化センター(禅センター)

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たのしみ法話
たのしみ法話

人生は勉強だなあ [No,1397  5月21日〜5月27日]

愛知県名古屋市西区  観音寺副住職  酒井泰運 師

 それではこれから、人生は勉強だなあということでお話をさせて頂きます。
 勉強ときくとたいていの人は学校の勉強で学業にはげむことだと思うのではないでしょうか。又は物を買うときに少しでも安くしてもらうこと、そうですねもう少し勉強してよという使い方を想像するのではないでしょうか。
 私自身は勉強ときくと学校の勉強を思い出して、あまりいいイメージはありませんでした。ところが勉強には学業にはげむこととか物を安くすることといったこと以外の意味があると知ってからは、勉強がとても素敵な言葉に思えるようになったのです。
 それは、勉強というのは、思いどおりにならない困難に立ち向かって、乗り越えていくことを意味する言葉でもあると知ったからです。
 ふと自分の生きてきた道をふり返ってみると、ささいなことからいろいろなことを自分自身乗り越えてきたからこそ、今の自分があるのではないかなあと思ったのです。そうですね、ああ勉強してきたんだなあと感じたのです。
 そしてまた、これからの人生を考えてみると、いろいろなことがあるなあと。老いや病いなどもっともっと大きなことに対して勉強していかなければならないんだなあと思ったのです。
 人生は勉強だなあと思うと同時に、いろんなことを乗り越えて勉強して生きていきたいものです。
 以上ご静聴ありがとうございました。

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