曹洞宗 東海管区 教化センター(禅センター)

曹洞宗 東海管区 教化センター(禅センター)
たのしみ法話
たのしみ法話

生かせ緑樹(みどり) [No,1407、7月30日〜8月5日]

愛知県東海市 宝珠寺住職 高田憲道 老師

 現在、誰もが心配している事、それは、我々の地球を取りまく環境の問題です。
 この星の五大陸のあちらこちらでCO²の排出による、大気汚染や河川・海洋汚染は、領空・領海を超えて、日本にもやって来ます。
 地球は円く、風下は風上でもあります。日本人一人一人もが、この傷ついた地球を手当てして行くことを考え、実行していかねばなりません。
 日本曹洞宗の祖、道元禅師様は、「杓底の一残水」とお示しになりました。これは、杓底に残った水さえも、もとの川に還元しなさい。という事です。なんと自然に対する慈しみと畏敬の念を感ずるお言葉でしょうか。
 深くかみしめねばなりませんね。
 私の住所地の駐車場には、生垣が多いので、カンバンには、樹木保護のために前向き駐車をお願いします。アイドリングストップ。と書いております。また、掲示板には、墓参りの水おけの水半分‼残り水が出てしまったら、樹木の根元にかけてあげて下さい。と示してあります。
 それを親子連れのお母さんが、小学生の高学年と思われる息子さんに、その水おけをわたし、実行させている姿を観ると、とてもうれしい気持ちになります。緑を大切にする事は、自分を大切にする事なんです。

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