「私のお墓の前で泣かないで下ださい。そこに私はいません、千の風になって大空を吹き渡っています。夜にはお星様になって、朝には鳥になって、光となってあなたを見守っています」と言う「千の風になって」の詩が最近話題になっています。
お釈迦様は「わたしは今人間の世界から姿を消すけれども、月が雲に隠れても雲の向こうには月のあるが如くわたしはみんなを見守っているよ」とおっしゃいました。
私のお寺の檀家の方が不慮の事故で亡くなりました。亡くなった人の孫にあたる小学校3年生の女の子が「お母さんお母さん、おばあちゃんが亡くなってもちっとも寂しくないよ!外に出てお星さんを見ていると、わたしはおばあちゃんとお話が出来るの、お母さんもお星さんを見てごらん!」と云うんだと私に話していたのを思い出します。
蜜蜂はみつばちの箱を置いておけば巣をつくり蜜をためます。鳥は巣箱を造れば中に巣を造ります。厨子にはみ仏様が、仏壇にはご先祖様が、お墓には亡き人のみ魂が入っていると思います。
しかし、留守の時もあると思います。わたしたちと同じように。だけど、千の風になって鳥になって、光となって帰ってくるでしょう。
そしてあなたが尋ねて来たことを知り、会いに来てくれるかもしれません。
次には待っていてくれるでしょう。
千の風に詠っている「そこに私はいません」ではなく 「私はいつもそこに居るわけではありません」ではないでしょうか。
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