「あきらめる」という言葉があります。何かをあきらめてしまうと、出来なかったことや失ったことの方に目を向けてしまいがちです。しかし、目の前には必ず今の現状があります。そこには出来なかったことや失ったことは存在していません。いつも今のことがその通りにあるだけです。例えば、朝起きて昨日を失ったなんて目覚めることはないでしょう。眼(まなこ)はいつだって過去でも未来でもなく今のことしか映し出しません。
「あきらめる」とは、元々やめてしまうというような消極的な意味ではなく、「明らかにする」という積極的な意味のことば。今のことが分かる心の眼(まなこ)を持つということ。暖かな初夏の日差しをただ楽しむことも「あきらめる」ということそのものではないでしょうか。
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