曹洞宗 東海管区 教化センター(禅センター)

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たのしみ法話
たのしみ法話

務め励む大切さ [No,1434、2月4日〜2月10日]

岐阜県中津川市 善昌寺住職 井口顕宏 老師

 二月十五日は、お釈迦様のお亡くなりになられた日で、涅槃会と申します。
 お釈迦様は八十歳であの世へ旅立たれる時、最後のみ教えを多く残されておられます。
 その中に「精進」の教えがあります。
 務め励むこと、しかし、普通の努力、ガムシャラニがんばる事とはちがい、仏様の教えにしたがった行ないを、一心に、努め励むことが本来の「精進」の意味です。
 では、精進の反対の言葉はなんでしょう?それは懈怠(けたい)つまり怠け心になります。
 この事についてもお釈迦様は、シンガーラ青年に説いた六方礼経の中で、怠け心から生まれる、あやまちを言われています。
 まず「寒すぎる」といって仕事をしない。
 「暑すぎる」といって仕事をしない。
 「遅すぎる」といって仕事をしない。
 「早すぎる」といって仕事をしない。
 「わたしはひどく、お腹がすいている」といって仕事をしない。
 「わたしはひどく、満腹だ」といって仕事をしない。
 いかがでしょうか?このようになすべき務めを、色々と口実をつけて、なまけてしまう人たちを上げて、怠け心を持たないように、シンガーラ青年に教えておられます。
 私どものご先祖さまも、お釈迦様のお弟子様として戒名を授けられ、仏様の世界、仏国土で精進、修行をされておられます。
 そして、この世で皆様方が精進する事も行供養と言いまして仏様に対する大切な供養になります。
皆様のご多幸とご発展をお祈りしつつ、務め励む大切さのお話を、終わらせていただきます。

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