曹洞宗 東海管区 教化センター(禅センター)

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たのしみ法話
たのしみ法話

しあわせを願う [No,1439、3月10日〜3月16日]

愛知県小牧市 泉徳寺副住職 河村康文 師

 皆さんこんにちは、我々は朝のお勤めのさいに最初に仏殿諷経と言いまして正しい道を示されたお釈迦様、そしてそれを正しく受け継がれて広められた道元禅師様と瑩山禅師様にお経を挙げさせていただきます。そのお経の中でさらにこの国が、平和でしあわせであることを願っています。
 ある友人がカナダ人のガーグと言う青年を連れてきて、「坐禅を組みたいので教えて欲しい」と頼まれました。いざ坐禅を組んでみると体が硬いので後ろに倒れたりして悪戦苦闘しておりました。実は彼以前はノバで英語講師をしていたのです。ですから彼の友人は今でも沢山ノバで働いているそうです。その事をガーグに尋ねると「僕の友人も三ヶ月給料をもらってない。だけどアパートの大家さんは、家賃はいいよと言ってくれるばかりでなくご飯までさしいれてくれるのでとても助かっている。だからこの日本がもっともっと好きになったと言っている。仕事先では落胆したけどそれを引いても得るものがあった。」と話してくれました。
 この国が平和で、しあわせであることを願っていますと先ほど皆さんに申し上げましたが、これはお願いするだけでなく行動することを我々に示しているのです。一人ひとりが平和でしあわせであることを願って行動すればガーグの友人みたいに心があたたかくなるのではないでしょうか。

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