曹洞宗 東海管区 教化センター(禅センター)

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たのしみ法話
たのしみ法話

感謝していただく [No,1447、5月5日〜5月11日]

静岡県浜松市 竹林寺住職 桐畑龍雄 老師

 みなさんは、ご飯を食べるときに必ず手をあわせて「いただきます」と言ってご飯を頂いていますか?
 家族で食事をするときには家族そろって「いただきます」と言うけれど一人で食事をする時は意外に「いただきます」と言わないで食べることが多いのではないでしょうか?「いただきます」はみんなで食べる時の合図だけではないのです。「いただきます」の言葉の中にはいろいろな意味がこめられています。
 「食事五観之偈」の中に「一つには功の多少を計り、彼の来処を計る」とあります。食物を育てた天地の恵みと多くのおかげに対して感謝する。たとえば食事の食材はみな命あるのです。お米も、野菜も、お肉も、お魚も、みな命があってその命は天地の恵みによって育ち、その命をいただいて私たちは生きていけるのです。またその食物は多くの方々のおかげによって食材になってお店にならんでいるのです。そしてなによりその食材を調理して下さる方がいるからご飯が食べることができるのです。
 このように私たちは多くの命とおかげをいただいて食事をすることができるのです。
 だから食事をするときには天地の恵みや目には見えないおかげに対し感謝して「いただきます」と言って食事をするのです。一人で食事をするときもきちんと手を合わせ「いただきます」と言って感謝していただきたいものです。

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